生前は貴族。元勇者で辺境伯である父が教会の要求を跳ね除けたことから異端とみなされ、処罰を受けることとなった。
教会連合軍が討伐に現れた日、辺境の街は火の海となり、ターニアも火傷を負った。
ターニアは自分の大好きだったリボンを包帯代わりし逃亡したが、やがて教会の人間に見つかり捕えられる。
そして彼女は罪人たちと共に魂素の素材にされ、この世から消えることとなった。

生前は獣人族。幼い頃から人間の工芸品に親しみ、中でも特にぬいぐるみを好んでいたモニカは人間社会と文化への憧れを膨らませていた。ある日、異端討伐のために人類の傭兵部隊が集落にやってきて、わずか一晩で獣人族の集落を滅ぼした。
そして数年後、モニカは廃棄物として破棄されるところを教会に買い取られ、魂素の素材にされたのだった。

幼い頃に家族を亜人の盗賊に殺され孤児となった少女だが、厳しい試練を乗り越え、やがて教会の勇者となった。しかしその後、現れた生魂人形にその役目を奪われ、それ以来「勇者ヴァネッサ」の所在は誰にも分からない⋯⋯。